風に名前を呼ばれた
だれにも聞こえない声で
この世界に そっと印をつけたくて
今日も 音を置いていく
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- noe -

名前も、 顔も、 姿さえも、

ただ、 音にふれてくれれば、 それでいい。

音にならなかった言葉たちを、

声にできなかった感情を、

わたしは、

そっと置いていく。

あなたの夜に、

わずかだけでも届くことを願って。

- noe Music -

わかってないくせに

「わかったふりの声が、僕をいちばん刺した。」

『だいじょうぶ』が傷になる夜に。
見えない声と、届かない叫びのはざまで。
誰にも言えなかった“ほんとう”を、音にした。

2025/05/05

心臓

「声にならない祈りを、空へ」

音に溶けたいと願った人形は、冷たい部屋で壊れた旋律を抱きしめていた。

2025/04/08

君の名前

「名前だけが、夜を越えて響いていた」

過ぎてゆく季節と風に、置き去りにされた言葉と記憶が揺れている。

2025/03/11

登場人物A

「夢の中でしか、君は僕を見ない」

ふたりで描くはずだった未来は、舞台の片隅で独白する影の物語になった。

2025/01/13

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